秋葉広島市長、NPT会議出席せず

'00/4/10中国新聞地域ニュース

 秋葉忠利広島市長は十日記者会見し、今月下旬から米国ニューヨ ークの国連本部で始まる核拡散防止条約(NPT)の再検討会議に は、ひろしまフラワーフェスティバル(FF)への参加を理由に出 席しない考えを明らかにした。

 再検討会議では、日本時間の五月三日午後、国連の軍縮NGO (非政府組織)委員会が、NPT会議参加国政府代表に被爆地の代 表が要請できる場を設ける予定。既に長崎市の伊藤一長市長は出席 して発言することを決めている。

 秋葉市長は「三日はフラワーフェスティバルと重なるため、発言 できる場をほかの日に変えられないか、または別の日に各国代表と 直接話ができる機会が設けられないかNGOと調整してきたが、困 難と分かった。フラワーフェスティバルは市民にとって大切なイベ ント」と述べた。

 被爆地の市長がそろわなくなる点については「行ければ理想的だ ったが、長崎市長さんはきちんとした意見をお持ちだし、市長会議 (世界平和連帯都市市長会議)の代表として十分効果を出されると 安心感を持っている」と話した。

 秋葉市長の代わりとして森元弘志助役と市民局の住田雄二平和推 進担当課長の二人が出席する。森元助役らは今月二十九日に出発。 来月一日から四日まで再検討会議に出席し、六日に帰国する。


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