中国新聞


子育て支援会員が不足
東広島のファミリー・サポート・センター
市、不況で依頼増見込む


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 子どもの送迎や一時預かりを望む親と支援者を仲介する東広島市の「ファミリー・サポート・センター」事業で、支援する側の提供会員が不足している。支援を受けたいと希望する依頼会員の約3分の1。不況で共働き世帯の依頼は増えるとみられ、市は提供会員を募っている。

 現在の会員は、提供会員が46人、依頼会員が136人で、提供と依頼を兼ねている会員が49人いる。

 提供会員は、主に50〜60歳代の男女で4月に民生委員に協力を呼び掛けて8人増えたが依頼会員の3分の1。提供と依頼を兼ねる会員が支援する側に回っても、依頼会員を下回る。市は不況で働きに出る主婦が増え、依頼も増加するとみる。

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地域ぐるみの子育て支援を目指す市ファミリー・サポート・センター

 センターは2007年7月、西条西本町のサンスクエア東広島に開設した。0歳児から小学6年生の世話を望む親と、援助する20歳以上の市民が登録。依頼者は提供者に1時間600〜700円程度を報酬として支払う。

 1人で10人の依頼者を担当する提供会員もいる。市福祉部の担当者は「このままでは依頼者の増加に対応できなくなる」とし、市民に協力を呼び掛けている。(小山顕)

(2009.7.8)

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