中国新聞


危険性高い11棟対策へ
校舎耐震診断まとめ 廿日市市教委


 廿日市市教委は、市立小中学校と幼稚園の校舎などで実施した耐震診断の結果をまとめた。全136棟のうち、震度6強の地震で倒壊や崩壊の危険性が高いとされる耐震指標(Is値)が0・3未満となる建物が11棟あった。市は2012年度までに耐震化対策を進める。

 Is値が0・3を下回ったのは、原小校舎や大野東小屋内運動場など小学校施設が6棟、佐伯中校舎や七尾中武道場など中学校施設が5棟だった。児童数の増加で手狭になっている大野東小屋内運動場は既に建て替えが決まっており、残る10棟も順次、耐震化を進める。

 市立学校施設の建物のうち78棟は、1981年の新耐震基準以降の建設か、その後の改修工事で耐震化を終えている。市は、残る58棟のうち、文科省が定めた耐震診断の優先度が高い建物25棟について、コンクリート強度や鉄筋量などの詳細な2次診断を実施していた。(山本秀人)

(2009.9.15)

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