中国新聞


いのちの電話開設
竹原市委託のNPO法人


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電話相談窓口の進め方について話し合う岩本理事長(右)たちスタッフ

 竹原市のNPO法人たけはらふれあい館(中央2丁目)は、電話相談窓口「いのちのホットライン竹原」を開設した。元教員4人が相談員となり、家庭や経済問題などの多様な悩みを受ける。市の委託で当面、2011年度までの2年半の活動を予定する。

 併せて、館内に対面型相談支援の「こころの相談室」も整備。今後、市広報などで周知を進め本格始動する。

 電話相談は午前9時〜午後6時。相談員が毎日2人詰める。時間外は留守番電話とし正月、ゴールデンウイーク、盆以外は開く。

 市の地域自殺対策緊急強化事業として全額補助を受け、市福祉保健課と連携する。市によると、1998〜07年度に市内で計66人が自殺。相談員は専門の研修を受け、プライバシー厳守などの実践を学んだ。岩本正則理事長は「ケースに応じて医療機関、弁護士とも連携する。委託が終わっても続けたい」と意欲を見せる。

 ふれあい館は07年、地域の人材を活用した子育て支援施設としてオープン。NPO法人として全国でも珍しい病後児保育や放課後子ども活動をしている。ホットライン竹原Tel0846(22)9102。

 (白石誠)

(2009.10.27)

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