中国新聞


東広島の分離新設校
中央中、来月1日に起工
市中央部の生徒分散図る


 東広島市が西条町下見で2011年4月の開校を予定する中央中の起工式が2月1日にある。生徒増で手狭な西条中(西条町寺家)からの分離新設校で、市教委は「既設校と競い合い、市の教育をリードする学校になってほしい」としている。

 校舎は鉄筋3階建て、延べ約7300平方メートル。中庭を設け、採光性を高める。一般競争入札で、鴻池組(大阪)と平原建設(東広島市)の共同企業体(JV)が、落札率(予定価格に対する比率)66・4%の7億1700万円で受注した。

 場所は西条中の南西約1・5キロの元農地。敷地全体は約3・5ヘクタールで造成工事はほぼ完了している。校舎や体育館を建て、約2ヘクタールを校庭に充てる。総事業費は約40億円の予定。

 市教委は3学年計15クラス、生徒数約500人を見込んでいる。通学区域は大きく分けて、三ツ城小学校区の全域と、寺西小学校区のうち国道486号より南とする。

 中学校の新設は、都市成長に伴い市中央部で急増している生徒の分散が狙い。西条中は現在790人を抱え、仮設の6教室も使って対応している。市教委は近い将来、1200人に達すると推計し、07年度に中学校新設基本構想を策定していた。(下久保聖司)

(2010.1.22)

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