中国新聞


医師に小児科研修
広島県と6病院が育成プログラム新設


 広島市内の6基幹病院と広島県は共同で、小児科医を育成する臨床研修プログラムを設けた。参加者は3年間にわたり複数の参加病院で働きながら学び、専門医の資格取得に必要な症例数を満たすよう経験も積む。充実した研修で、県内外の若手医師を引きつける。

 大学卒業後3〜5年の医師を募る。定員は7〜10人。小児救急の現場を経験できる「舟入病院主体コース」や「新生児重点コース」など五つの研修プランを設け、医師は身につけたい専門性に沿って選択する。県のホームページ「ふるさとドクターネット広島」でプランの内容を紹介している。

 県の呼び掛けで、6病院が運営委員会を設立。2年がかりでプランを設計した。県医療政策課は「魅力的な研修プランで、県外からも若手医師を呼び込みたい。今後は研修先を市外にも広げる」としている。同課=電話082(513)3062。(田中美千子)

 参加病院は次の通り。

 広島大病院▽県立広島病院▽広島市民病院▽舟入病院▽広島赤十字・原爆病院▽安佐市民病院。

(2010.5.26)

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