中国新聞


「おやじ日本広島」設立
尾道で大会 子の健全育成へ討論


photo
子どもを育てる環境づくりについて討論するおやじ日本広島の設立大会

 子どもの健全育成に取り組む「おやじ日本広島」の設立大会が4日、尾道市向島町の市民センターむかいしまであった。全県組織は山形に次いで2番目。父親たち約200人が参加した。

 NPO法人「おやじ日本」(東京)の理事長で、元広島県警本部長の竹花豊さん(61)が「青少年問題と大人の責任」と題して講演。有害サイトにつながる携帯電話の普及など環境の悪化を挙げ、「物や情報があふれ、何を信じればいいか分からない社会」と指摘。「学校を中心に親や住民が一体で、子どもの生きる力を伸ばす必要がある」と訴えた。

 おやじ日本広島の堀川寛会長(50)の司会で、竹花さんたち5人がパネル討論。三原市中之町小のおやじの会会長、松原祐司さん(40)は「家庭で子どもの思いを受け止めてあげる場をつくることが大人の責任。父親の威厳ある姿を見せることも大事」と提言した。

 討論を聞いた尾道市向島町の経営コンサルタント横山一哉さん(53)は「中学生の娘がいるが、もっと話をせねばとあらためて感じた」と話していた。(鈴木大介)

(2010.7.5)

【関連記事】
子の健全育成へ おやじの力結集 (2010.4.14)
子と交流 おやじの輪拡大 東広島 (2005.5.23)



子育てのページTOPへ