中国新聞


広島県教委実施の筆記テスト
福山、県平均下回る
小中学生とも全科目


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日吉台小の公開授業に参加する他校の教諭

 福山市教委は、小中学生の基礎・基本定着状況調査の本年度分の分析結果をまとめた。小中学生とも、全科目で平均正答率が県平均を下回り、23市町で19〜22位にとどまった。(迫佳恵)

 調査は筆記テスト形式で、県教委が6月に行った。福山市では、市立全78小学校の5年生が国語と算数、全36中学校の2年生が国語、数学、英語を受けた。平均正答率は、2年ぶりに全科目で県平均を下回った。

 小学生の平均正答率は国語81・5%(県平均82・3%)算数78・8%(同79・0%)。中学生は、国語76・7%(同77・5%)数学70・5%(同72・6%)英語が68・3%(同70・2%)。

 市教委によると、国語の聞き取り問題や、算数・数学の図形問題などは、小中学生ともに正答率が低かった。小学生の課題が中学でも解決されていない恐れがあるという。

 市教委は本年度、公開授業の日程を分散化し、小中学校の枠を超えて教諭が参加する機会も増やした。小学校での学習が中学でどう発展するのか、小学校でどの分野を重点指導するべきなのか、小中学校の教諭同士で意見を交わす。

 15日に日吉台小であった算数の公開授業には、中学校教諭を含め51人が参加。授業後に改善策などを発表し合った。市教委は「学校間の連携を強め、授業の質を高めたい」としている。

(2010.10.16)

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