中国新聞


高校生就職内定率42.2%
9月末広島県教委調査 昨年同期比やや改善


photo

 広島県教委は19日、来春卒業を予定する県内の高校生の就職内定状況を9月末現在でまとめた。就職希望者に対する内定率は42・2%。昨年同期から3・6ポイント増とやや改善したものの、一昨年同期比では9・9ポイント減で、依然として厳しい状況が続いている。

 県教委が、県内の国立・公立・私立高から聞き取りした。来春卒業を予定する高校生の就職希望者は3376人。これに対し、9月末現在の内定者は1424人にとどまった。

 男女別の就職内定率は、男子が47・4%(昨年同期比3・1ポイント増)、女子は34・3%(4・3ポイント増)。主な学科別では、工業60・8%(4・5ポイント増)▽商業40・9%(3・8ポイント増)▽普通27・5%(4・2ポイント増)―の3科でやや改善した。総合学科は3・3ポイント減の35・8%だった。

 広島労働局のまとめでは、高校卒業予定者を対象にした県内の求人数は7月末現在、3437人。製造業や運輸業などは増加傾向にある一方、卸売・小売、サービス業などは2〜3割減っている。

 県教委指導2課は「環境が悪化した業種もあり、生徒が希望する職種と求人内容が合わないケースも目立つ」とみる。県教委は県、広島労働局と連携し、求人の掘り起こし活動を強化するほか、緊急の就職面接会を開く。(永山啓一)

(2010.10.20)

【関連記事】
高卒就職率12.9%に減 広島県内、過去2番目の低さ (2010.8.6)



子育てのページTOPへ