中国新聞


就学児デイサービス広がる
発達支援センターと連携 福山に11月、2施設目


   

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児童デイサービスを始めるスペースを見て回る石井管理者(左)たちスタッフ

 福山市水呑町の社会福祉法人創樹会は11月1日から、発達障害や知的障害のある小学1年生〜高校3年生向けのデイサービスを始める。市が2012年度中に市保健センター内に開設する未就学児向け「こども発達支援センター」と連携し、就学を機に支援が途切れないようにする。

 施設名は「ONE(ワン)―すてっぷ」。創樹会が同市卸町に構えている鉄筋2階建てビルの1階約200平方メートルで開く。社会福祉士や臨床心理士たち5人を配置。月―土曜日(祝日を除く)、平均台や遊具を使った運動、絵柄付きカードを使った意思表示訓練ができる。定員は1日当たり10人で、月最大5日利用できる。

 同市内では、5施設が同様のデイサービスに取り組んでいるが、就学児を主な対象とするのは瀬戸町のギフト(定員1日10人)1施設にとどまる。創樹会は、同センター開設に伴い、発達障害に対する関心と支援のニーズが一層高まるとみて、事業化を決めた。

 近く利用者を募る。ONE―すてっぷの石井融三管理者は「市と連携して、個々の子どもが力を伸ばせるよう支援したい」と話している。創樹会本部=電話084(956)0255。(門脇正樹)

(2011.9.22)


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