中国新聞


障害児にデイサービス 共働き増でニーズ
庄原の社福法人、三次に2施設


  

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障害児デイサービスを始めた優輝福祉会の施設

 三次、庄原両市で福祉施設を運営する社会福祉法人優輝福祉会(庄原市)が、障害のある子ども向けデイサービスを三次市内で始めた。こうした施設の開設は両市では初めて。

 三次市中心部に11月初め、2施設を設けた。会が畠敷町で運営するケアホーム「ゆうしゃいん三次」の1階部分と、十日市東に所有する民家を活用した。

 対象は0〜18歳で、登録制。平日午後と、土曜日、祝日に開く。1日10人前後を上限に、保育士や指導員計5人が世話をする。室内でゲームをしたり、屋外を散策したりする。昼食も提供する。料金は保護者の所得に応じて4段階に分かれる。11月末現在、登録は25人。

 長男(10)を預ける、三次市内の30歳代女性は「パートと子育ての両立に悩んでいた。身近に施設ができて、夫婦安心して働けるようになった」と喜ぶ。同福祉会の森重利夫さん(45)は「障害のある子どもの受け皿として地域で定着を目指す」と話している。

 広島県内の障害児向けデイサービス施設は計72カ所。県障害者支援課によると、共働きの増加で、学校の放課後など親が働きに出ている時間帯の障害児見守りへのニーズは高まっているという。(重田広志)

(2011.12.3)


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