中国新聞


引きこもりやニート支援へ
広島県、年度内に計画


   

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不登校や引きこもりなどの子どもと若者の支援策を話し合う懇話会メンバー

 広島県は2011年度内に、不登校やニート、引きこもりの子どもと若者を支援する総合計画を取りまとめる。計画期間は12年度から5年間。策定に向けた懇話会の初会合を26日、県庁で開いた。

 計画は10年7月に政府が策定した「子ども・若者ビジョン」の一環で、都道府県に計画策定を求めている。懇話会は、県公立学校校長会連合会や県PTA連合会、県臨床心理士会など16団体の代表者で構成する。

 初会合では、県の担当者が県内の15〜39歳の引きこもりの推計数が約1万5千人に上ることや、不登校の小中学生数が全国平均を上回っている現状を報告。計画の対象を原則30歳未満とし、当事者やその家族への支援策を盛り込むことを確認した。

 委員からは「不登校を経験した子どもには高校卒業まで継続的な支援が必要だ」「相談体制は精神科医を充実させて強化を」などの意見が出た。

 県は11年度中に会合をあと2回開き、意見を踏まえて計画をまとめる。(門戸隆彦)

(2011.12.27)


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