中国新聞


最後の運動会で子どもら絆実感
倉橋と東広島の学校・保育所


   

photo
花の鉢を飾り付ける園児たち

 学校再編や保育所の民営化に伴い、呉市倉橋町と東広島市で最後の運動会が開かれたり、準備が進められたりしている。

 呉市倉橋町では倉橋東中、倉橋東と尾立小、室尾保育所の合同運動会が13日に同中であった。3校は来春、町内の別の1中1小と統合して小中一貫校となるため、合同開催は今回が最後となった。

 子どもや保護者たち計約250人が出場し、リレーや大縄跳びのほか、児童と生徒がそれぞれソーラン節を披露。保護者や住民が参加する種目もあり、地域の絆を確かめ合った。同中3年の山崎里起君(14)は「年齢を超えて協力する伝統を後輩に引き継ぎたい」と話していた。

 市は町西部の倉橋西中、倉橋小を加えた5校を統合し、倉橋高跡地に一貫校を開校する。2014年には町内3保育所も統合し、同じ敷地に新保育所を開設する。

 東広島市西条町の御薗宇保育所では、来年度からの民営化を控え、19日に最後の運動会がある。17日には園児たちが思い出を残そうと、連休中に広島市であったフラワーフェスティバル(FF)会場を飾った花千鉢で花の塔を飾りつけた。

 階段状のフラワースタンドと脚立を組み合わせ、高さ約2メートル、直径約2・5メートルの円すい状の塔を組んだ。年長と年中の園児計71人と保育士が「かわいいね」「いい匂いがする」などと話しながら、FF企画実施本部から譲り受けた黄や紫のパンジーやペチュニアを並べた。

 運動会では最後に、園児や来場者が目を閉じて手をつなぎ、これまでの思い出を振り返る。高原美幸所長(57)は「最後の日まで楽しい思い出をたくさんつくってあげたい」と話していた。(加茂孝之、安道啓子)

(2012.5.18)


【関連記事】
益田市の二川小が来春統合 再編計画で初、市教委発表 (2012.4.26)
16年春までに職員20減、東広島市が計画策定、保育所民営化など推進 (2011.9.6)
御薗宇保育所、呉の学校法人が運営へ 東広島で13年春、民営化3例目 (2011.8.31)
給食センター調理委託 東広島市、8月の西条から順次 (2011.4.22)
10保育所 5ヵ所に再編 府中市、民営化推進の計画 (2011.3.16)



子育てのページTOPへ