中国新聞


東広島の小中校、図書室の魅力アップへ取り組み
改装や読書推進員を配置


   

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東西条小の図書室で本を並べ直すボランティアたち

 東広島市の小中学校で、図書室の利用促進に向けた取り組みが活発化している。改装などで読書環境の充実を図る動きに加え、市教委も市立全中学校に司書の役割を果たす読書活動推進員を1人ずつ配置した。図書室の魅力を高め、学力向上にもつなげる。

 東西条小(西条吉行東)は夏休みに入ってから、図書室を改装している。地域のボランティアやPTA、教諭たち計約50人が本棚や机の配置を変更し、寝そべって読書できる畳のコーナーも設置。約6千冊の蔵書も分類し直し、お薦めの本は表紙が見えるよう飾った。

 作業を手伝った5年和田滉作君(11)は「本が探しやすくなった。明るい雰囲気でもっと図書室に来たくなる」と喜んでいた。安芸津中と西条中も校舎新築などをきっかけに本の整理を進める。

 市教委は2007年から5年かけて、全14中学校に非常勤の読書活動推進員の配置を終えた。本の仕入れや整理、紹介などを担う。生徒が調べ学習に活用できるよう、市立図書館などから必要な本を借りてきてアドバイスする役割もある。

 市教委指導課は「子どもに興味を持ってもらえ、役立つ環境を整えたい。読書や調べ学習が学力の土台になれば」と期待している。(新谷枝里子)

(2012.8.13)


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