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浅口で給食施設の在り方再検討
市が整備検討委員会設置


   

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学校給食施設の在り方を協議する検討委の初会合であいさつする藤原会長(奥右端)

 浅口市教委は2日、学校給食施設の在り方について協議する市学校給食施設整備検討委員会を設置した。初会合では当初の方針として示した、老朽化に伴う新センター建設での課題を検証した。来年3月までに方向性をまとめ、栗山康彦市長に答申する。

 検討委では市内幼小中のPTA会長や市民団体代表、学識経験者ら29人を委員に委嘱。市中央公民館で開いた初会合では25人が出席し、会長に藤原尚子くらしき作陽大教授を選出した。

 現在6カ所ある学校給食施設を市中心部の1カ所に集約して新センターを建設するという当初案に関し、委員が発言。「アレルギーのある子どもに対応できるか」「本音を言えば学校調理が望ましいが、予算を考えるとセンターは仕方ない」などの要望が出た。

 市内の学校給食は合併前の旧3町で提供方式が違い、施設の老朽化や現在の衛生管理基準に適合していない事情もあり、市教委は給食施設の見直しを迫られている。

 1カ所にするセンター案は2月に市内の15幼小中でPTA役員に説明し、理解を求めた。市議会などにも報告したが、反対論もあり、あらためて検証するために検討委を設置した。(谷本和久)

(2012.11.3)


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