中国新聞


府中で保育所と小学校が交流授業
市など「小1プロブレム防止」へ


   

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1年生とすごろくで交流する園児(手前)

 保育所と小学校の連携強化に向けて府中市と市教委が本年度から、府中明郷小(篠根町)と学区内の2保育所をモデル校に「保小連携プロジェクト」を進めている。16日、初めての交流授業が同小であった。

 入学後に児童が授業を落ち着いて受けられないなどの「小1プロブレム」を未然に防ぐ狙い。昨年5月から、保育士が小学校の授業を見学するなど、お互いの実態を把握。課題共有や問題点を指摘し合うなどしてきた。

 この日の授業には、協和、下川辺の両保育所から入学を控えた24人が参加。1年生38人と学校を題材にしたすごろくや歌を通じて、春から通う学校に親しんだ。授業後は学校と保育所、市、市教委の7人が意見交換。「入学への不安の解消に役立つ」「授業の狙いをより明確にすべきだ」などの意見が出た。

 今後は成果をまとめて、各校への普及につなげる。市教委学校教育課は「連携強化を通じて、義務教育の充実を図りたい」としている。(筒井晴信)

(2013.1.17)


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