中国新聞


東広島の民間学童保育、存在感増す
時間延長や全学年対象、幅広いニーズ対応


   

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Tera賀茂塾で卓球を楽しむ児童たち

 東広島市で民間学童保育の存在感が増している。時間延長、送迎や小学4〜6年の高学年児童の預かりなど、公立施設では難しい保護者のニーズに応えている。

子育て支援などに取り組むNPO法人「陽(ひ)だまり」は、4月開設に向けて、準備している。西条中央の空き店舗を借り、全学年を対象に延長も含め午後8時まで預かる。塾などへの送迎も想定する。

市内には数カ所の民間学童保育があるとみられるが、届け出義務はなく市は把握していない。西条町の「Tera賀茂塾」は卓球や将棋、世代間交流など多彩な取り組みが強みだ。西条西本町の「さくらんぼ」は時間制限なしで預かる。

「いきいきこどもクラブ」の名称で統一した市立の学童保育は、全35小学校区のうち東志和を除く計44カ所ある。1〜3年が対象で午後6時まで。4月入会に向け、31日まで希望者を募っている。

ただ今月1日の段階で8カ所が定員を超過。増設を進める市保育課は「延長保育などは費用面や人材確保に課題がある。すぐ対応するのは難しい」とする。

クラブの会費は月3000〜4500円。民間は5000〜数万円だが独自性で人気を集める。陽だまりの市川マヤ事務局長は「民間の力で選択肢を増やし、若い世代に魅力のある町にしたい」と意気込む。運営を手伝うボランティアも求めている。(新谷枝里子)

(2013.1.25)


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