中国新聞


電子黒板、広がる活用 東広島市教委が小中学校に配備
体育や音楽など動画で確認


   

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電子黒板でマット運動の正しい動作などを確認する児童

 東広島市教委が小中学校で電子黒板の活用を進めている。既に全49校に55インチを各1台配備。さらに昨年9月、推進校に指定した小学校3校、中学校2校に60インチの機種各2〜4台計15台を貸与した。各校が授業での活用法を模索している。

 推進校の小谷小(高屋町)で15日あった3年生の体育。マット運動が上手にできない児童が電子黒板に駆け寄る。うまく回るこつや模範演技の動画を確認し、再びマットへ。後転ができるようになった渡辺奈乃さん(9)は「どこに注意すればいいか分かりやすい」。

 担任の神重修治教諭は「動画なら何度でも確認できるし、各自のペースで取り組める」と効果を強調する。動作を撮影し、チェックもできる。企業から貸与されたタブレット型端末8台も使い、各班で再生して練習の参考にもしている。

 音楽の授業でも、楽器の写真を見せて音色を想像した後、演奏する動画を見せるなど楽しく学べる工夫を重ねている。

 他の推進校も「デジタル教科書」を使い、英語の発音の再生やグラフの拡大表示に活用するなどしている。

 市教委指導課は「学校の規模や状況に応じて有効活用し、やる気や学力アップにつなげたい」としている。(安道啓子)   

(2013.1.27)


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