中国新聞


神石高原町が2保育所を公設民営化
2014年春、サービス拡充へ


 広島県神石高原町は町立5保育所のうち、とよまつ(定員60人)と油木(同)の2所を2014年度から公設民営化する方針を固めた。行政のスリム化の一環。保育サービスを拡充して、若者の定住を促す狙いもある。

 近く管理運営を担う指定管理者の公募を始め、町議会の次期定例会に管理者を指定する議案を提出する。

 指定管理者は、2年以上の保育所運営経験がある県内の社会福祉法人が対象。延長保育や障害児保育、一時預かりの実施などを条件にする。

 25日現在の園児数は、とよまつが定員の35%に当たる21人、油木が50%の30人。他の3保育所の70〜104%に比べ、落ち込みが目立つため民営化の対象にした。

 町は7月、両保育所の保護者たちに民営化方針を説明。出席者からは「急な話で戸惑う」「子供に影響がないようにしてほしい」などの意見が出た。

 町福祉課の榊原良彰課長は「引き継ぎ期間を設け、スムーズに移行したい」と話している。(杉本喜信)

(2013.8.1)


【関連記事】
東広島で保育サービス拡充 市、待機児童ゼロ目指す (2013.3.26)
親子の外出支援達成 待機児童解消は遅れ (2012.11.6)
広島のアイグラン、関東で認可保育園を増設 (2012.10.30)



子育てのページTOPへ