中国新聞


宿題サポートで広がる交流
三原で県立広島大生が初企画


   

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子どもの宿題をみる藤沢さん(左)

 三原市本町の交流スペース本町縁がわサロンいろはで、県立広島大保健福祉学部の学生グループなどが小中高生を対象にした「夏休み宿題塾」を開いている。住民の声を受けて学生が初めて企画。24日まで。

 作業療法学科3年の4人が、演習で取り組む本町活性化プロジェクトの一つとして住民へのニーズ調査をした。その中に「地域に子どもがいる場がほしい」との声があり、地域の活性化に取り組む同市のNPO法人ちゃんくすと住民の協力を得て、19日から開いている。

 子どもたちに学生やちゃんくすのメンバーが交代で宿題を教えたり、おしゃべりを楽しんだり。21日はサッカーゲームや将棋の大会、23日は英語塾を企画。最終日は、住民が加わり自由工作をする。新聞切り抜きコンクール作品に取り組む中学2年福田谷彩水(あやな)さん(13)は「気軽に相談できて、アイデアももらえた」と喜んでいた。

 サロンの運営委員長の帯賀信義さん(80)は「高齢化が進む中、幅広い世代で交流ができてうれしい」。ちゃんくすの西上忠臣代表は「継続した取り組みになれば」と期待する。

 学生グループの藤沢のどかさん(20)は「地域に必要なことを一緒に考えて活動したい」と意気込んでいる。ちゃんくす=電話0848(36)6525。(鴻池尚)

(2013.8.21)


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