中国新聞


代替校舎で勉強の準備 施工不良の青原小始業式
島根・津和野


   

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移転先の日原山村開発センターで始業式に臨む城市校長(左端)と青原小の児童

 校舎のコンクリート製の梁(はり)を削り、鉄筋がむき出しになる施工不良が見つかった青原小(島根県津和野町青原)の児童28人が29日、使用不能になった校舎を離れ、代替校舎となる同町の日原山村開発センターで2学期の始業式に臨んだ。

 今月上旬に始まった同小校舎の耐震補強工事で施工不良が発覚。倒壊の危険もあるため、急きょ移転が決まった。ホールであった始業式で、城市玲子校長は移転の経緯を児童に説明。「慣れないことは多いけれど楽しい2学期にしよう」と呼び掛けた。

 移転先の同センターは公民館や図書館を併設した社会教育施設。青原小からは約8キロ離れており、全児童はバスで通学する。

 学用品を収納するロッカーを段ボール箱で手作りするなど、教職員を中心に2学期の始動に向けて準備を急いだ。6年中田壮碁(そうき)君(12)は「環境が変わっても早く対応したい」と気を引き締めていた。

 町教委によると、1966年に完成した青原小校舎(鉄筋3階建て)は解体。3学期からは校庭に建設予定の仮校舎で授業再開を目指している。(石川昌義)

(2013.8.30)


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