中国新聞


小児科、週5日が復活 尾道市民病院
岡山大病院が派遣


   

photo
小児科窓口の側で、週5日診療の再開を知らせる張り紙

 尾道市新高山の市民病院は2日、医師不在で週2日に縮小していた小児科の診療を、2カ月ぶりに週5日に戻した。岡山大病院(岡山市北区)から常勤医師1人の派遣を受けたため。初日は4組計5人が受診した。

 午前8時半〜11時の受付時間中に2組、午後は事前予約していた2組がそれぞれ訪れた。市内の看護師女性(29)は、長男(6)の薬をもらいに訪れ「やはり週5日だと利用しやすい」と喜んだ。

 近くの会社員田中伸一さん(36)は、長女(7)と長男(5)を連れてきたが、週5日診療に復活したことを来院して初めて知ったという。「頻繁に休診や医師の交代があるのは困る。患者本位のサービスをお願いしたい」と注文した。

 市民病院は6月末に小児科医師2人が退職。7月1日から公立みつぎ総合病院(同市御調町)の小児科医師が火、金曜の午後2〜4時に診察する措置を取っていた。

 市民病院は「ご迷惑をお掛けしたが、引き続き安心して診察を受けられるよう努めたい」としている。(鈴木大介)

(2013.9.3)


【関連記事】
小児救急、休診始まる 尾道市立夜間診療所 初日は患者1組・電話1件 (2013.7.24)
小児科どこ?安心マップ 山口の母親ら作製、診察時間も (2013.4.13)
小児救急電話で医療費1億円減、広島県が試算  保護者4分の3が相談後、受診見送り (2012.10.3)



子育てのページTOPへ