広島県内の交通機関、運休や遅れ相次ぐ

'99/6/30 朝刊

 広島県内の交通機関は、集中豪雨のため、山陽新幹線が広島―三 原間で一時運行を見合わせるなど、鉄道やバス、航空便などで運休 や遅れが相次いだ。夕方の帰宅時間と重なったため、各駅や広島バ スセンターなどでは乗客の長い列ができた。

 山陽新幹線は、同日朝から断続的に、運行見合わせなどが相次い だ。JR西日本によると、午後五時までに上下二十七本が運休、三 十九本に三時間十分を最高に遅れが出た。県内でも広島―三原が大 雨のため午後五時から約一時間、運転を取り止めた。

 山陽線は横川―岩国が午後三時から一時運転を見合わせ。三原― 瀬野が午後四時二十分から運休。また、可部線が正午前から可部― 三段峡で、呉線が午後四時前から天応―安芸阿賀などで運休が続い た。

 広電宮島線も、廿日市―宮島が運休。廿日市―広島駅で折り返し 運転をした。

 路線バスや高速バスも、運休が相次いだ。広島市中区の広島バス センターでは、夕方から運転再開を待つ乗客の列が数十メートルも できた。女性会社員(50)は「JRが止まっているのでこちらにきた が、これほどひどい雨だったとは」と話していた。

 高速道路では、沿線で土砂崩れが断続的に発生したため、午後三 時から山陽道の河内―大竹、中国道の高田―戸河内の各インター間 が上下線とも通行止めとなった。

 広島空港(豊田郡本郷町)では、九州地方の雨の影響で、宮崎発 広島行きのエアーニッポンの到着便と、折り返しの広島発青森行き の同社便の出発が、それぞれ約一時間半遅れた。また、広島西飛行 場(広島市西区)でも鹿児島発広島行きのジェイエアーのコミュー ター便の到着が、四十分遅れた。


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