呉市中心部への最短う回路ルート復旧

'99/7/5 夕刊

 土砂崩れのため全面通行止めになったまま復旧の見通しの立たな い、県道呉平谷線の代替ルートになる市道鍋土山手線の通行が五 日、再開された。呉市中心部と北部のベッドタウン焼山地区を直結 する「動脈道路」を最短距離でう回でき、これまで最寄りの県道焼 山吉浦線、焼山と天応を結ぶ県道呉環状線に回っていたマイカー通 勤者が早朝から列をなして利用していた。

 再開された市道は、焼山地区から市西部の吉浦地区に向かう県道 焼山吉浦線を約五百メートル入った鍋土峠と呉市街地を結ぶ長さ約 二キロ。土砂崩れのため三十日未明から全面通行止めになっていた が、復旧工事が終わったため、五日から通行を再開した。幅員が狭 くカーブが多いため大型車は通さず、時間帯によって進行方向を変 えることにし、午前零時~正午間は焼山方面から呉方面へ、正午~ 午前零時間が呉方面から焼山地区への一方通行にしている。

 通行開始の午前六時前には、入り口の鍋土峠から焼山地区にかけ て百台以上の乗用車が行列。案内表示の看板が立てられ、警備員が 交通誘導する中、マイカー通勤者が続々と市道に入っていった。

 一方、通行止めになっている県道呉平谷線は、路上の土砂はほと んど取り除いたものの、地盤が緩んだ斜面が崩落する可能性がある ため、復旧のめどが立っていない。焼山地区から呉市中心部の東部 につながる県道瀬野呉線は大型車を除き、通行が可能になった。

【写真説明】全面通行止めになっている県道呉平谷線のう回ルートになる市道鍋土山手線を利用するマイカー通勤の車(5日午前6時10分、呉市焼山町)


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