広島・岡山で2遺体収容/豪雨禍

'99/7/6 朝刊

 広島県内を中心に、土石流やがけ崩れなどの被害をもたらした集 中豪雨から七日目の五日、広島県内の行方不明者二人の捜索が続 き、新たに一人を遺体で発見。中国地方の死者は三十四人、行方不 明者は一人になった。

 広島市佐伯区屋代三丁目の自宅で土石流に巻き込まれた会社員後 藤孝明さん(26)は、約三キロ離れた廿日市市内の木材港を捜索して いた消防署員に遺体で発見された。自宅近くの屋代川から下流に流 されたらしい。

 残る不明者は、広島県賀茂郡河内町の沼田川に転落したとみられ ている同所、無職勝冶孝治さん(62)。県別の死者数は、広島が三十 人、岡山二人、山口、島根が各一人となった。

 広島市佐伯区内に出ていた避難勧告はこの日、五日市町上河内や 観音台三丁目などの六百三十三世帯、二千十一人を除いて解除さ れた。


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