広島市、地域防災計画を大幅見直しへ

'99/7/8 朝刊

 今回の豪雨災害への対応について広島市は七日、小田治義助役ら が会見し、地域防災計画を大幅に見直す考えを示唆した。災害見舞 金の増額なども発表した。

 災害対応に対し、小田助役は「市として最大限努力したと思う が、行政内部での反省点や、結果的に市民の目にどう映ったのかも 含めて検証したい」と述べた。その結果を踏まえ「次の防災会議 で、大幅な地域防災計画の修正について議論できればよい」と体制 や設備を含め、見直しを進める考えを示した。

 久保田浩二消防局長は、避難勧告の報道機関への連絡が九時間以 上遅れたことに対し陳謝した。

 佐伯区の被災者が要望している仮設住宅建設については、今週中 に必要戸数をまとめる方針を示した。

 そのほかの発表内容は次の通り。

 【災害見舞金】住宅の全壊・流失三十万円▽半壊十万円▽床上浸水五万円▽一カ月以上の治療を要する負傷十万円

 【災害復旧資金】市中小企業景気対策特別融資制度に災害復旧資 金を創設。運転資金(二千万円以内)と設備資金(五千万円以内) を年利一・七%で融資。

問い合わせ市経済振興課、電話082(504)2237

 【市災害復興住宅特別貸付制度の創設】住宅金融公庫の災害復興 住宅資金貸し付けを受け、自宅を建設・購入、増改築する場合、年 利一・六%で市が上乗せして貸し付ける。新築の建設・購入七百万 円▽中古購入五百万円▽増改築三百万円。

問い合わせ市住宅計画課、電話082(504)2291


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