崩落の危険場所を情報提供/広島県

'99/7/9 朝刊

 航空写真による集中豪雨被害の実態調査を進めている広島県は、 今後の雨で崩落の危険がある場所について、市町村への情報提供を 始めた。既に、十四市町村に対して二十五カ所を連絡。避難勧告や 復旧作業など迅速な対応を求めている。写真の撮影範囲も当初計画 より約二倍に広げた。

 撮影は、広島、呉市など県西部の十五市町村程度を対象に一日か ら始め、既に約五百枚を撮影。山腹崩壊や土石流が発生して中腹で 止まっていたり、砂防ダムが土砂や倒木でいっぱいになっていたり する危険個所を調べている。

 これまでに、十四市町村で二十五カ所の危険個所があることが分 かり、約百五十枚の写真を提供。早急に対応するよう求めた。

 東部や北部でも山腹崩壊が相次いでいることが判明したため、県 は調査対象を三原市や山県郡大朝町など計三十市町村に拡大。全体 で約二千枚の写真を撮る。県砂防課は「撮影や分析を急ぎ、二次的 な災害の防止に全力を挙げたい」と話している。

【写真説明】航空写真と地図を照合しながら危険個所を調べる県砂防課の職員


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