広島県が豪雨被害復旧に補正予算を検討

'99/7/13 朝刊

 集中豪雨被害の復旧へ向け十二日、広島県が補正予算編成の検討 を始めた。当初予算に計上した災害復旧費八十一億円では大幅に不 足するためで、補正予算案を審議する県議会臨時会を八月前半にも 開く方向で、準備を進めている。

 災害復旧関連の予算措置について渕上俊則総務部長は記者会見で 「八十一億円で当面、足りるのかどうか、(県議会定例会が開かれ る)九月まで待てるかどうかを調べている」と述べた。補正額は百 億円を上回る見通しを示唆。そのうえで、「臨時会をお願いする可 能性もある」との考えを示した。

 県災害対策本部のまとめでは、道路、河川などの公共土木施設や 農林水産関係の被害はすでに五百億円を突破。ここ三十年間では、 一九九一(平成三)年九月の台風19号被害の七百六十五億円、七二 年七月の県北豪雨被害の六百四十二億円に次ぐ規模となっている。

 県は、八月前半にも臨時会を召集する方向で調整を進めている。 災害復旧に関連する臨時会の開催は、台風19号被害以来、七年ぶり となる。


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