災害復旧に300億円 臨時広島県会で補正審議へ

'99/7/20 朝刊

 広島県は十九日、集中豪雨災害の復旧事業などに充てる補正予算 案を審議するため、八月九日に臨時県議会を開くことを決めた。補 正額は約三百五十億円で、うち災害関係は三百億円を上回り、同県 の災害補正では過去最大となる見込み。また、国の緊急雇用対策に 呼応して約四十億円の基金も新設する。

 臨時議会は藤田雄山知事が招集を決め、この日の県議会議会運営 委員会で会期を一日とすることを申し合わせた。補正額の九割近く を占める災害関係予算は、崩壊した道路や河川の復旧、二次災害防 止へ向けた河川や砂防ダムにたまった土砂・流木の除去などに充て る。広島市が佐伯区内に建設する仮設住宅の負担金や、住宅全壊世 帯への見舞金支出なども盛り込む。

 また、年内に国から緊急雇用対策として受ける緊急地域雇用特別 交付金を約四十億円と見込み、補正予算に計上して基金をつくる。 同時に、県庁内での新たな雇用創出や中長期的な産業対策を推進す るため二十二日、藤田知事を本部長とする産業・雇用対策本部を設 置する。


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