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'13/11/30

手作り新聞200号発行で幕



 山口県周防大島町平野の民生児童委員、杉山信正さん(75)の手作り新聞が、200号の節目を機に発行を終える。高齢者の安否確認の際の話題づくりに役立てようと、5年近く発行を続けてきた。

 執筆や印刷、配達を1人でこなす「平野新聞」。B5判サイズの1枚で、月3、4回発行してきた。行事案内や医療、学校の話題など多彩。詐欺などへの注意喚起も取り上げる。高齢者が読みやすい分量で、地域性を考えた編集を心掛けてきたという。

 12月2日付の200号は、健康診断をテーマに「検査の結果から生活上の注意点を知り、日々の健康維持につなげていきましょう」などと記している。近くの岡田純子さん(69)は「自筆ならではの温かみがある。内容が近所でよく話題になった」と話す。

 民生児童委員の杉山さんは、2009年2月の第1号から毎回約100部を配って回り、高齢者の安否確認につなげてきた。近くの小中学校、福祉施設にも届けた。

 11月末で民生児童委員を退任する杉山さん。75歳という年齢などもあり、200号の節目を機に発行終了を決めた。「残念がる声が多く、大変うれしい。地域の励ましの声が原動力になってきた。今後も何らかの形で地域貢献していきたい」と話している。

【写真説明】「地域の方の声が励みだった」と平野新聞を手に話す杉山さん




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