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孫よ |
一緒に体験記朗読/遺品の全国収集
被爆から六十年の歳月が、被爆者に老いを強いる。平均年齢は七十歳を超え、自らの肉声で体験を語り継ぐことが年々難しくなっている。その記憶を、孫の世代に、さらにその次の世代にどう伝えるか―。被爆地広島で、新しい伝え方を模索する動きが広がり始めた。
広島、長崎両市にある原爆資料館や追悼祈念館の計四館は昨年七月から、被爆者の遺品や手記、原爆死没者の遺影の全国収集に取り組んでいる。焼けこげた遺品、あどけない笑顔…。無言のうちに、犠牲者の生きざまと死を、雄弁に物語る。そんな貴重な資料の散逸を防ぐため、四館は二〇〇六年三月末まで提供呼び掛けを続ける。 【写真説明】上=追悼祈念館が始めた被爆体験記の朗読会(3月23日)、 下=広島の原爆資料館が全国に呼び掛けて寄せられた原爆犠牲者の遺品や被爆資料 |