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平和の伴奏、次世代へ 廿日市で祭典 '06/7/31

 ▽廿日市で祭典 被爆ピアノ登場 合唱

 原爆記念日を前に、廿日市市は三十日、被爆ピアノの演奏や合唱などを通して平和への願いをはぐくむ「はつかいち平和の祭典」を、同市下平良の文化ホールさくらぴあで開いた。

 爆心から約一・八キロ離れた広島市中区千田町の民家で被爆し、ガラス片の傷跡などが残るピアノが舞台上に登場。公募した九十二歳から小学五年生までの合唱団八十六人が、被爆ピアノの伴奏で古里の四季にちなんだ十一曲を歌い上げた。

 市内の公民館館に市民から寄せられた二十二万三千羽余りの折り鶴は、山下三郎市長から祭典の実行委員長で廿日市市宮内の被爆者、小佐古登志江さん(61)に託された。三十一日、広島市中区の平和記念公園の原爆の子の像にささげられた。

 市民グループらによる原爆朗読劇なども。小佐古さんは「被爆体験が風化する中、折り鶴運動や祭典を通して、次代に平和を伝えたい」と受け止めていた。(岡田浩一)

【写真説明】被爆ピアノ(右端)の音色に合わせ、古里への愛情を歌う合唱団


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