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中高生、ヒロシマ発信 原爆劇や映像活用 '06/8/3

 ▽市内9校が継承策を発表

 広島市内の中高生が演劇や映像、絵画を通して戦争と平和について発表する会「ヒロシマの継承と発信」が二日、中区のアステールプラザであった。ヒロシマの若者として、平和に貢献する意欲や態度をはぐくもうとする初の試み。子どもたちは意欲的に、平和のメッセージを訴えた。(ラン・ショウウン)

 市教委の主催で、発表コンテストには中学五校と高校四校が参加した。国泰寺中放送部は、広島名物のお好み焼きと被爆電車を取り上げ、ともにヒロシマの復興を象徴し、被爆体験の継承にもつながっていることを指摘。基町高の創造表現コースの生徒たちは、絵画や彫刻など美術作品を通して戦争や平和を表現することが、ヒロシマの心を広めていくことになると発表した。

 中学の部の最優秀賞には、校内で取り組む平和活動を紹介した翠町中生徒会、高校の部は、原爆やホロコーストなどをテーマにした演劇活動を披露した美鈴が丘高演劇部が選ばれた。

 審査委員長の浅井基文市立大平和研究所長は「創意工夫に基づいたユニークな発表でとても印象的。広島の中高生が平和について考えることは非常に意味がある」と初の試みを評価していた。

 コンテストのほか、交換留学生として米国に派遣された高校生や、海外からの留学生による平和を実現するためのスピーチ大会、安佐北中高演劇部による戦争をテーマにした劇などもあった。

【写真説明】高校生の部で最優秀賞に輝いた美鈴が丘高演劇部の発表


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