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劣化ウラン兵器禁止を 国際会議、広島で開幕  English '06/8/4

 ▽健康被害など議論

 「劣化ウラン(DU)兵器禁止を訴える国際大会」が三日、広島市中区の広島国際会議場で始まった。海外十二カ国の科学者や医師、市民運動家ら約四十人が集まり、DU兵器による健康被害や環境汚染などについて六日まで論議を続ける。

 DU廃絶を目指す「ウラン兵器禁止国際連合」(ICBUW、本部英国)が主催。初日は約二百五十人が参加した。

 米国のロザリー・バーテル博士(計量生物学)は基調講演で、DU弾が戦車など標的に命中後、高熱で燃えてガスのようになり、体内に取り込まれる仕組みを説明。極小の粒子は、ウラン鉱山での粉じんの千分の一程度と小さく、細胞に入り込んで健康障害を引き起こす危険性を指摘した。

 湾岸戦争とイラク戦争でDU兵器が使われたイラクのジャワッド・アル・アリ医師は、南部の都市バスラでの過去十年間の発病率などを調査し、がんの増加がみられることを報告した。イラクの他の参加者も、国際機関による包括的な調査や米軍などがDU弾を使った地域の公表を求めた。

 DUで健康を害したと訴えて、米政府に補償を求めている元米兵のハーバード・リードさんは、ドイツで受けたDU検査で陽性とされたのに、米軍では「気のせいだ」と扱われた経験を説明。「軍はDUの危険性を分かっていながら、(前線の兵士に)何も知らさなかった」と批判した。

 四日以降は、DUの健康被害をめぐる科学的論争についての討議などを予定している。(滝川裕樹)

【写真説明】劣化ウラン兵器の禁止を求め、海外から多くの参加者が集まって開幕した国際会議


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