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「国は控訴断念を」 原爆症訴訟報告会 '06/8/6

 ▽支援者、原告を激励

 原告が全員勝訴となった原爆症認定集団訴訟の広島地裁判決から一夜明けた五日、日本被団協などでつくる集団訴訟を支援する全国ネットワークは、広島市中区の中国新聞ビルで報告集会を開いた。

 支援者ら約四百人が参加した。日本被団協の坪井直代表委員(81)が「判決は全国の被爆者に勇気をくれた。心身共に頑張り抜いた原告をたたえたい」とあいさつ。担当弁護士が、今回の判決は、国の認定の在り方を批判し、被爆者の実態に見合った救済を重視している点を解説した。

 原告団長の重住澄夫さん(78)は「判決は涙が出るほどうれしい。四十一人を代表してお礼を申し上げます」と深々と頭を下げ、「国は控訴をやめてほしい」と声を詰まらせた。原告の一人の丹土(たんど)美代子さん(74)も「厚生労働大臣に控訴しないよう訴えるはがきを一緒に書いてください」と呼び掛けた。

 参加者は、国に対し、判決を真摯(しんし)に受け止め、控訴断念と、認定制度の抜本的改定を求める集会アピールを採択した。(森田裕美)

【写真説明】壇上から「国は控訴しないで」と訴える原告の重住さん(左)と丹土さん


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