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「訪問理由は」「家族の戦争被害は」 資料館でアンケート '06/8/7

 ▽ハードケンさん、平和施設の役割探る

 太平洋戦争の記憶の継承について研究している米国人でハワイ大大学院生のピーター・ハードケンさん(31)が六日、広島市中区の原爆資料館で来館者にアンケートをして感想を聞いた。東京の靖国神社とハワイ・真珠湾のアリゾナ記念館でも同様の調査をして、世界平和を実現する施設の在り方を論文にまとめる。

 この日は、来館者に訪れた理由や「家族が太平洋戦争で被害を受けたか」などのほか、入館前に持っていたイメージと見学後の気持ちの変化などを、一カ月余り勉強した日本語で尋ねた。八、九の両日も同様の聞き取り調査をする。

 ハードケンさんは二十一日まで日本に滞在し、靖国神社の調査の後、帰国して日本の真珠湾攻撃を記録するアリゾナ記念館でも調査する。

 初めて資料館を訪れたハードケンさんは「悲惨さを記録し、人類の平和を訴えている点で、予備調査をした他の二施設と違う。成果を日米友好のために役立てたい」と話していた。(梨本嘉也)


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