被爆地・広島と米同時中枢テロのニューヨーク、二つの「グラウンドゼロ(爆心地)」を結んで日米などのアーティストが作品制作した「0×0(ゼロバイゼロ) HIROSHIMA×NEW YORK」展が三十一日、広島市中区上八丁堀のギャラリーGで始まった。
出展しているのは、広島側が広島市立大芸術学部教授の北田克己さんら五人、ニューヨーク側が国際的に活躍する日本画家千住博さんら五人。幅七十センチ、長さ五・五メートルの日本画に使う絹の帯を用い、十人の作家が命の尊厳や鎮魂の思いを込め、子どもや女性像などを描いた。帯は天井からつって真ん中で結び、対話や相互理解を表現している。
呼び掛け人の北田さんは「共通の痛みを持つ二都市の作家が出会い、何かを発信できれば」と話していた。展示は十九日まで。四日午後五時から会場でシンポジウムがある。(守田靖)
【写真説明】広島やニューヨークの作家らが、グラウンドゼロへの思いを表現した作品展
    
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