平和記念公園(広島市中区)で三日、台風5号の影響で中断していた六日の平和記念式典の会場設営が再開された。委託業者が日差しを防ぐ大テントを次々に張り、日が暮れても原爆慰霊碑を取り囲む献花台の設置作業が続いていた。
小雨は残るものの強い風が収まった午後、原爆資料館北側では、二日までに鉄製の骨組みだけを横にしていた十メートル四方の大テント十四張りに、作業員が次々とビニール製の屋根をかぶせた。一張りの重さは約一トンで、クレーン車でつり上げ脚の部分を伸ばして設置していた。
「遅れた分を取り戻さないといけない」(市総務課)と、同日夜も異例の作業。資料館の屋上から投光器を照らして、作業員が慰霊碑前などに献花台を設けていった。作業は五日も続き、六十二年目の原爆の日を迎える準備を整える。
【写真説明】平和記念式典会場にテントを設置する作業員
    
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