▽「復興の歴史継承」へろうそく2000本
原爆の日の8月6日夜、広島市南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)の観客席で約2千本のろうそくがともされる。中区の平和記念公園の平和の灯から採火。原爆ドームと同じ高さ25メートルに当たる内外野2階席上段に並べ、「ピースライン」として平和のメッセージを発信する。
広島市立大(安佐南区)の学生たちでつくる実行委員会が企画。「旧広島市民球場(中区)は復興の象徴だった。その歴史を新球場に引き継ぎたい」との思いを込める。広島東洋カープが賛同し、ろうそくなどを用意して協力する。
当日は学生たち約40人が参加。午後6時半から午前0時まで、瓶に入れたろうそくを内外野のスタンド計約300メートルに、3列にわたって並べる。一般入場はできない。
原爆ドームに近い旧市民球場から、東へ約3キロ移った新球場はJR広島駅に近い。実行委代表の国際学部4年塩水賢太郎さん(21)は「新幹線に乗っている県内外の人たちにも見てもらいたい。炎をつないだピースラインが、8月6日について考えるきっかけになれば」と、広島の玄関口での訴求効果に期待する。
「新球場とともに私たち若い世代が、被爆から復興へとたどってきた歴史を継承していきたい」と塩水さん。新たな広島のシンボルで、反核と恒久平和への祈りを次世代が受け継ぐ。(山本修)
【写真説明】内野2階席でろうそくを並べる手順を確認する塩水さん(右)たち実行委のメンバー
    
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