被爆者ら100人以上派遣へ
NPT参加10団体が情報交換
五月に開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせて訪米する被爆者や市民団体が七日、広島市中区の広島国際会議場に集まって情報交換の会を開いた。出席した十団体が広島から現地に派遣するのは、計百人を超える見通しだ。
平和市長会議(会長・秋葉忠利広島市長)事務局の広島平和文化センターが呼び掛け、約二十人が出席。各団体が派遣人数や行動計画を説明した。同センターの薬師寺保行担当課長は「核兵器をめぐる状況は危機的。互いの情報を共有して、核兵器廃絶に取り組んでいきたい」と連帯を呼び掛けた。
各団体とも、会議が開幕する五月二日や、前日にニューヨークである市民たちの大規模行動に向けて現地入りする。
事務局側は、再検討会議の公式日程に組み込まれ、秋葉市長らの演説も予定されている非政府組織(NGO)セッションについて、当初予定の五月四日が十一日へとずれ込む見通しを示した。ただ、四日も会議の合間に、秋葉市長や被爆者の発言の場が用意されるとの情報もある。
(2005.4.8)