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核兵器廃絶訴え被曝者7団体が集い

 広島市西区の区民文化センターで十日、「被爆60周年 核兵器廃絶ヒロシマのつどい」があった。広島の二つの県被団協など被爆者七団体が主催。約六百人が参加した。

 日本被団協原爆被爆者中央相談所の肥田舜太郎理事長(78)が「60年目を迎えた被爆者の願い」と題して講演。高齢化が著しい被爆者の実態に触れ、「昨日と違う行動をしよう。それが世界に核兵器廃絶を促すうねりになる」と訴えた。続いて「あらゆる国や地域の人と結び付き、戦争や核兵器の使用を食い止めよう」とするアピールを採択した。

 七団体を代表し、五月に米国である核拡散防止条約(NPT)再検討会議に参加する坪井直・県被団協理事長(79)が「ブッシュ大統領に広島に来てもらえるよう訴えたい」と力強く宣言。全員で「原爆を許すまじ」を歌って締めくくった。

(2005.4.11)