原爆慰霊碑前で抗議
被爆者ら60人座り込み
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NPT再検討会議の決裂に抗議し、原爆慰霊碑前で座り込む被爆者ら
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米ニューヨークでのNPT再検討会議が決裂したまま閉幕するのに対し、被爆者や労組員らが二十七日、広島市中区の平和記念公園にある原爆慰霊碑前で抗議の座り込みをした。
広島県原水禁と県平和運動センターの呼び掛けで昼休みの三十分間、約六十人が参加した。再検討会議に合わせて訪米した日本被団協の坪井直代表委員(80)は「国連を中心にNPTを根本的にやり直さないと、同じことが起きる。体が動く限り訴えたい」と述べた。同行した入市被爆者の武田靖彦さん(72)=同市安芸区=は「怒りを覚えた。世界にもっと喚起しないといけない。いばらの道を歩む思いで頑張りたい」と訴えた。
参加者は慰霊碑に黙とう。NPT第六条に基づき核軍縮の履行を求める声明文を採択し、核兵器保有五カ国とインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮、日本の各政府や大使館に送った。
(2005.5.28)