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■事業内容
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<目的>「戦争の世紀」だった20世紀から「平和の世紀」を願った21世紀。しかし、人類が直面する世界の現実は核兵器、戦争、テロの脅威に覆われ、戦争誘引の要因でもある南北間の貧富の差も依然解消されていません。世界の圧倒的多数の人びとはなお、核戦争の本当の被害実態を知らないのが実情です。武力行使を「正義」とする風潮も強まっています。
被爆者ら広島市民、県民は、原爆による「生き地獄」の惨禍の中から人類史における「被爆体験の意味」を問い続け、憎悪や報復ではなく、平和と和解の精神の重要さを学んできました。
「広島世界平和ミッション」は、被爆者らを含む使節団を核保有国や潜在保有国、紛争地域などへ派遣し、核廃絶へのヒロシマの願いを伝えるとともに、対話を通じて信頼を醸成し、戦争や紛争防止に貢献したいという被爆地から世界へ向けた行動です。同時に21世紀における被爆地広島・長崎や被爆国日本の新たな役割を探ります。
平均年齢70歳を超えた被爆者にとって、平和ミッションへの参加は海外で直接多くの人びとに体験を語る貴重な機会となります。若者たちにとっては、世界の現実を通して「ヒロシマ・ナガサキ」継承の意義を体得し、被爆国民として21世紀の平和創造に積極的にかかわる重要さを学ぶ機会となるでしょう。
また、2005年春に国連で開催される核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けて、世界の反核世論を喚起していくことも重要な目的の一つです。 |
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【写真説明】米・英両国のイラク攻撃に反対し、被爆者や若者ら6000人が参加して開かれた「NO WAR NO DU」人文字集会(2003年3月2日、広島市中区の中央公園) |
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<主催>財団法人広島国際文化財団
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<協賛>中国新聞社、中国放送
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<後援>広島県、広島市、広島平和文化センター、広島市立大学広島平和研究所、国連大学、国連訓練調査研究所(ユニタール)アジア太平洋地域広島事務所
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<派遣地域>【中東・アフリカ(3−4月)】【北東アジア(6−7月)】【欧州(7月)】【欧州・ロシア(10-11月訪問予定)】【南アジア (2005年1月下旬訪問予定)】【北米】(具体的な訪問国は査証発給の手続きなどもあり、実際の取り組みの中で最終的に決定します) |
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<派遣期間>2004年3月末から2005年5月下旬まで。 |
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