第1部 夢の幕開け 2009.3.30〜2009.4.4 |
マツダスタジアム(新広島市民球場)が、南区のJR広島駅東側に完成した。建設費の一部を賄う「たる募金」が全国で展開されてから5年。厳しい経済情勢の中、地元を挙げた熱情と行動が祝いの日をたぐり寄せた。被爆からの復興の象徴として誕生した旧市民球場(中区)の姿と重なる。新たな「みんなの宝」も人々を勇気づけ、次代のまちを築く活力源になる。
1.春が来た | − 応援サポート第2章 |
2.市民が動いた | − たる募金 コイ心結集 |
3.提言が届いた | − 「36件中30」8割実現 |
4.カープ球団 | − 社交の場 演出凝らす |
5.玄関口が変わる | − 駅一帯にぎわい期待 |
6.広域からの集客 | − 立地生かし広島発信 |
第2部 工夫の日々 2009.5.8〜2009.5.16 |
広島市南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)が10日、始動から1カ月を迎える。広島東洋カープの公式戦は、地元開幕戦からこれまでで15試合。多彩な観戦スタイルは期待以上の人気を呼び、周辺への経済効果が早くも表れてきた。一方、動きだして初めて分かる不都合や改善が必要な点も浮上している。市民に愛される球場づくりの模索が続く。
1.球場を楽しむ | − 「記念に」家族で仕事で |
2.混雑 | − 飲食販売 素早く改善 |
3.美しく保つ | − 観客の自主清掃広がる |
4.2万人が歩く | − 人と車 込み合う 踏切 |
5.街が応える | − 経済効果 やる気の輪 |
6.にぎわいを守る | − 球団経営 開幕ダッシュ |
第3部 まちを変える 2009.6.20〜2009.6.26 |
広島市南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)はオープン以来、広島東洋カープの公式戦に1試合平均2万7000人が訪れる。野球の殿堂は、都市のにぎわいを生み出す使命も負う。「広島の玄関口」であるJR広島駅前周辺の開発促進、広域からの集客、独自の魅力発信…。地方都市の機能アップに向けた真の実力を引き出すための課題を追った。
1.民間任せ | − 周辺施設 延期や重複 |
2.点から線へ | − 駅周辺・都心結ぶ動き |
3.交流・発信拠点 | − コンコースに人の波 |
4.吸引する力 | − 都市の「個性」広く集客 |
5.地域貢献 | − 球団・ファン 縮まる距離 |
6.市民が育てる | − 観戦通じ歴史つくる |
第4部 インタビュー編 2009.7.5〜2009.7.10 |
広島市南区のマツダスタジアム(新広島市民球場)がオープンして3カ月がたった。これまでのプロ野球公式戦30試合で3万人を超えたのは14試合。昨季の旧広島市民球場(中区)で2試合にとどまったことを考えると、驚異的な伸びだ。にぎわいを生む「みんなの宝」。プロ野球関係者や経済、まちづくりの研究者にその魅力と活用策を聞き、新球場パワーの行方を展望する。
1.日本プロ野球組織コミッショナー 加藤良三さん | − 芝や雰囲気 素晴らしい |
2.江戸川大教授 小林至さん | − 官民分担の理想実現 |
3.スポーツライター 阿部珠樹さん | − 地域と「きずな」先進的 |
4.楽天イーグルス スタジアム部ファン・ エンターテイメントグループマネジャー鳥飼健司さん | − 伝統感じる一体感 |
5.中国地方総合研究センター 地域経済研究部長本郷満さん | − 中枢都市の主役担う |
6.広島修道大教授(都市計画) 三浦浩之さん | − にぎわい 都心全体に |
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