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客席ごみ拾いも
「中国新聞・カープALL―IN大賞」(中国新聞社・広島東洋カープ主催)の第三回選考委員会(委員長・多田公煕広島県体育協会会長)が三十一日、広島市中区の中国新聞ビルであった。赤いかつら姿で応援し、試合終了後には客席のごみ拾いを続けてきた観戦集団「廣島赤アフロ隊」が六月の受賞者に決まった。
球界再編騒動を機に、「球場を赤く染めよう」と昨年発足した。インターネットも使い、観戦を呼び掛けてきた。広島県内を中心に、中国地方や関東のメンバー約四十人が、広島市民球場(中区)でアフロヘアーのかつらを被り熱く応援。さらに、それぞれがポリ袋を携え、試合後に席周辺のごみを拾い集めてきた。
選考委員会では、十四団体・個人の応募内容を審査。「愉快ないでたちでスタンドを盛り上げる一方で、球場の美化にも取り組んできた。陰の努力を評価したい」と、受賞が決まった。十日、広島市民球場(中区)での楽天戦前に、グラウンド上でマーティー・ブラウン監督らが表彰する。
隊長の宮本泰博さん(43)=西区=は「受賞は本当に光栄。満員の球場にする夢と、大好きな市民球場への感謝のために、これからも観戦とごみ拾いを続けます」と喜んでいた。(下山克彦)
(2006.6.1)
赤く清い声援たたえる−表彰式−
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