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毎回50人以上が集結
「中国新聞・カープALL―IN大賞」(中国新聞社、広島東洋カープ主催)の第六回選考委員会(委員長・多田公煕広島県体育協会会長)が二十五日、広島市中区の中国新聞ビルであった。インターネット上で仲間を募り、首都圏の球場で観戦会を続ける応援企画サークル「かんじ!会」が九月の受賞者に決まった。
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赤一色のいでたちで声援を送る「かんじ!会」のメンバーたち(5月、神宮球場)
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会は一昨年、ソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)と呼ばれるネットのコミュニティー上で生まれた。同会の十人のメンバーを中心に、広島出身者やカープを通じ広島を第二の故郷とするファンたちが、ほぼ月に一度のペースで神宮球場や横浜スタジアムなどに集結。総数は毎回五十人以上におよび、赤色のいでたちで熱い声援を送る。六月には札幌ドームで北海道のカープファンとも交流した。
選考委員会では、十八団体・個人の応募内容を審査。「地元広島以外でのカープを支える動きは実に貴重で心強い」「ネットを軸にしたつながりに、可能性の広がりを感じる」などと各委員は「かんじ!会」の活動を評価。委員の一人の松田元カープオーナーも「今後、県外のファンの思いをくみ取るような、そんなファンサービスも考えていきたい」とし、受賞が決まった。
同会は九月二十三日、広島市民球場(中区)の横浜戦に「遠征」する予定。試合前に、マーティー・ブラウン監督らが表彰する。代表の富田浩二さん(41)は「首都圏ではカープファンはやはり少数派。観戦会で友人ができた、との声も多く、会の方向性に自信を深めていたところ、今回の受賞でさらに励まされた。きずなづくりに頑張っていきたい」と喜んでいた。(下山克彦)
(2006.8.26)
ネット通じ コイ心結ぶ−表彰式−(2006.9.24)
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