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島根で11月国際シンポ 「共存も視野に」 島根県中山間地域研究センター(島根県赤来町)は、農作物被害をもたらすイノシシの生態や被害防止策、そして食材などとしての活用や共存について国内外の研究者を招いて話し合う「国際イノシシシンポジウム」を十一月一、二日に同センターで開催する。 日本のイノシシ研究者が一同に会するほか、イノシシ研究の先進地フランスから、国立狩猟研究所のエリック・ボベ氏を招き、狩猟が大きくかかわる個体数管理システムや捕った鳥獣を「ジビエ」と呼んで味わう食文化も紹介してもらう。ポーランド、スペインなどからの参加も予定する。 島根県はインターネット上の地図Web―GIS(地理情報システム)を活用して、被害状況や発信機を着けたイノシシの行動パターンを重ね合わせる「羽須美村プロジェクト」と銘打った研究の成果を発表。人間との関係の歴史や食肉としての活用策についても事例報告や展示がある。 防除さくや箱わなについての講習や、電気さくの展示販売や評価会も開く。同センターは「日本では生態が十分に解明されておらず、被害防止策も確立されていないが、海外などの事例も参考にイノシシを深く知り、対処策を検討するとともに、共存も視野に入れたシンポジウムにしたい」と話している。 (2003.5.19) |