中国新聞社
祈りの日を待つ広島 平和記念式典準備進む '10/8/4

 広島市中区の平和記念公園で3日、平和記念式典(6日)の会場設営がほぼ整った。芝生広場には日差しをさえぎる大型テントやパイプいすが並び、原爆犠牲者を慰霊する遺族や市民の訪れを待つ。

 広島市はこの日、原爆慰霊碑の横にスピーカーや合唱団用のひな壇を設けた。すでに設置を終えた28張りの大型テントは、猛暑に備えて昨年より6張り増やした。霧状の水を散布する装置も新設。テント下も含めて芝生広場には計1万2050席のいすを並べ、救護所を設けた。

 また、市民ら約2500人がこの日朝、公園や原爆ドーム、周辺緑地帯を清掃した。原爆資料館前を竹ぼうきで掃き、散水。植え込みの雑草も抜いた。南区の住田秀憲さん(69)は「式典は平和を考える日にしたい」と力を込めていた。(新田葉子)

【写真説明】大型テントやパイプいすが設置され、原爆の日の式典準備が進む平和記念公園(撮影・坂田一浩)



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