平和って何色　８・６アンケート

笑顔カラーで染めたいな

生命イメージ　緑・黄目立つ

原爆の日の６日、平和記念公園を訪れた１２３人に、「平和の色」につい複数回答でアンケートしました。

「緑」という意見が最も多く、３０人でした。生命や植物などを表し、人を優しい気持ちにさせるからという理由が目立ちました。

次に「黄」が多く、１８人でした。笑顔や活発なイメージがあるからだそうです。

「世界中の人が一つになるイメージ（米国の１６歳女性）」と七つの色を使って虹を描いた人や、ピンクでハートのマークを描いた人もいました。

「この日の広島」を表す色を尋ねると、平和の色そのままを答える人もいました。一番多かったのは青で２２人。次に緑が２０人いました。「平和な色にしたいけど、まだもう少し足りない」と平和を表すと思う色に近い色を選ぶ人が目立ちました。

「原爆投下から復興し、自然にに恵まれた街に生まれ変わったから緑（東京都４２歳女性）」という声や、いろんな国から幅広い年齢の人が集まっていることから「カラフル」「虹色」という声もありました。

今の世界は何色かという質問もしました。「内戦や紛争が起こっている国がある（広島市安佐北区の１６歳男性）」などと灰色を選んだ人が３６人で、次に黒と赤（各１３人）が多かったです。まだ世界は平和ではないというイメージが強いと感じました。

暗い色を答えたのは約半数でしたが、「今は暗いけどこれから必ず晴れる（東京都２０歳女性）」など、期待のメッセージも添えられていました。

今の世界をもっと平和の色に近づけるために必要なものを聞きました。

一番多かったのは、戦争や核兵器をなくすという意見で３３人でした。

環境問題を挙げる人もいました。汚染をなくし、きれいな水や空、植物がもっと増えてほしいと願う人もいました。

自己中心的な考えや憎しみ、差別をなくし、思いやりや愛をはぐくむなど、一人一人の心がけが大切という人も計３５人いました。平和について学び協力するなど個人の行動が平和への一歩という意見が多かったのが印象的でした。

（高２・村重茜、高１・坂田悠綺、中２・坂田弥優、中１・末本雄祐）