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北京大で被爆証言 全人代幹部とも会見 '04/6/23


 【北京22日西本雅実】中国を訪問中の広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の第二陣メンバーは二十二日、北京大歴史学部で教官や大学院生らに被爆の実態を伝え、日中戦争と両国の関係をめぐる歴史認識について意見を交わした。

 被爆者の福島和男さん(72)=広島市佐伯区=が、一行が持参したヒロシマの記録写真や原爆資料館の所蔵品を見せながら証言。「一発の原爆で両親や祖父母ら家族六人を失い、人生が変わった」と、今も消し去ることのできない被爆の記憶を、メンバーの広島大大学院生、岳迅飛さん(32)=東広島市=の通訳で語った。

 日中の歴史を専攻する大学院生らは「原爆投下の責任の所在をどうみているのか」「米国を今も憎んでいるのか」などと質問。原爆投下は日本軍が中国を侵略し、多大な被害をもたらした「抗日戦争」(日中戦争)の「懲罰」でもある、との中国での一般的な見方を示した。

 それに対し福島さんは「米国を憎む気持ちより、戦争を二度としてはならない。そんな平和を願う気持ちの方が強い」と被爆者の思いを語った。

 被爆証言の場を設けた歴史学部の王曉秋教授(62)は「互いに歴史から教訓を学び、平和な世界をつくっていかなくてはならない」と話した。

 一行はこの後、全国人民代表大会(国会に相当)常任委員会副委員長で、中国人民平和軍縮協会の何魯麗会長を表敬訪問。何会長は「民間の交流が、中日両国の友好と発展につながる。そのことを日本の人たちに伝えてほしい」と、ミッション参加者を通じて呼び掛けた。

【写真説明】北京大の教官や大学院生らに、被爆写真を映して被害実態を説明する福島さん(右)(撮影・荒木肇)


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